最終更新日: 2025年12月01日

13年ぶりの続編として公開された『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。美しい海の描写と圧倒的な没入感に、思わず息をのんだ人も多いのではないでしょうか。実は、英語表現が豊富な映画としてもおすすめの作品です。
ジェイク、ネイティリ、メトカイナ族の人々が放つ印象的なセリフには、日常英会話では使いにくいけど「映画だからこそ心に残る英語」が詰まっています。本記事では、作品の基本情報やあらすじに加えて、映画に実際に登場する名言10選をシーン解説つきで紹介します🔍
1作目については、以下の記事で解説しているのでぜひチェックしてみてください!
映画『アバター(Avatar, 2009)』名言、名ゼリフ10選!
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目次
1. アバター:ウェイ・オブ・ウォーターってどんな映画?

2009年の『アバター』から13年。ジェームズ・キャメロン監督が再び手がけた続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)は、前作を超える“水中映像革命”として大きな話題を呼びました。
実はキャメロン監督は、前作の制作時から「水の部族の物語を描きたい」という構想を持っていたものの、当時の技術では水中のモーションキャプチャが不可能だったため、長年温める形に。それが近年の技術進歩によってついに実現し、俳優たちは実際に水中で演技をするという前代未聞の方法で撮影が行われました。
本作は“水の文化”と“家族の物語”を中心に描かれ、世界観はより広大に、そして深く。前作以上に、パンドラの自然と生命とのつながりが強く響く作品となっています。
2. アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのあらすじ

舞台は前作から十数年後。ジェイクとネイティリは家族を持ち、それぞれが新たな生活を送っていました。しかし平和は長く続きません。再びスカイ・ピープル(人類)がパンドラへ侵攻し、サリー一家の暮らしは脅かされることに。
“家族を守る”という強い意志から、ジェイクは森を離れる決断を下し、一家は海の部族「メトカイナ族」へ避難します。慣れない海での暮らし、水の道(The Way of Water)の教え、海を司る存在との出会い……。
異なる文化を学びながら絆を深めていくサリー家。しかし、敵は執拗に彼らを追い続け、やがて家族の絆と生き方が問われる大きな戦いが訪れます。
3. メインキャラクター紹介

◆ Jake Sully(ジェイク・サリー)
元海兵隊員で、現在はオマティカヤ族の長。家族と部族を守るためなら、どんな困難にも立ち向かう強い意志を持つ。父としての責任と戦士としての使命の間で揺れ動く姿が描かれる。
◆ Neytiri(ネイティリ)
誇り高い戦士であり母親としての顔も持つ。家族への愛情は深く、脅威に対しては誰よりも激しく立ち向かう強さがある。感情表現が豊かで、物語の要となる存在。
◆ Neteyam(ネテヤム)
サリー家の長男。真面目で優秀、責任感が強く、父のような立派な戦士を目指している。弟たちを守る立場として成長していくキャラクター。
◆ Lo’ak(ロアク)
次男で、父からは叱られることも多い問題児タイプ。しかし誰より勇敢で、弱き者に寄り添う優しさがある。物語の中心的役割を担う。
◆ Kiri(キリ)
グレース博士のアバターから生まれた娘で、神秘的な存在。自然との深い結びつきを持ち、パンドラの生命を“感じ取る力”を持つ。
◆ Tuktirey(トゥク)
サリー家の末っ子。天真爛漫で、家族の癒し的存在。
◆ Tonowari(トノワリ)
海の部族メトカイナの長。誇り高く勇敢で、海の教えを重んじるリーダー。サリー家を受け入れるかどうか、難しい決断を迫られる。
◆ Ronal(ロナル)
トノワリの妻で、強い意志を持つ女性。海の生物とのつながりを大切にし、母としての愛情も深い。
◆ Spider(スパイダー)
人間の少年で、サリー家とは複雑な関係を持つ。森育ちのため運動能力が高く、ナヴィにも劣らない身のこなし。
◆ Colonel Quaritch(クオリッチ大佐)
前作で命を落としたものの、今回はナヴィの身体に記憶を移された「リコン部隊」として復活。サリー家を執拗に追う宿敵。
4. 名言・名ゼリフ10選

1. “I know one thing, wherever we go, this family is our fortress.”
「ひとつだけ確かなことがある。どこへ行こうと、この家族が俺たちの砦だ。」
ジェイクのナレーション。スカイ・ピープルの再侵攻を受け、森を離れて海の部族へ逃れる決断に至るまでの流れを語る場面。
“居場所よりも家族が中心”という本作のテーマを象徴するセリフです。
英語ポイント
- fortress=砦、守りの象徴
- wherever=どこへ行っても
- one thing=「ひとつだけ確かなこと」、強調のニュアンス
2. “I just want to keep my family safe.”
「俺はただ、家族を守りたいだけなんだ。」
ジェイクが父としての本音をネイティリに伝える場面。戦士ではなく“父親”として語られる言葉が、アバター2の大きなテーマ「家族の物語」を強く印象づけます。
英語ポイント
- keep A safe=A を安全に保つ/守る
- just want to〜=「ただ〜したいだけ」
3. “A father protects. It’s what gives him meaning.”
「父親は守る存在だ。それが父親に意味を与えるんだ。」
ジェイクの回想的なモノローグ。“父=守るもの”という価値観が、物語後半で重い意味を持って響くセリフです。
英語ポイント
- A father protects.=父親を“一種の役割定義”として語る表現
- give 人 meaning=「〜に意味を与える」
- protects の三単現 “s” が役割の恒常性を表す
4. “Sullys stick together. That was our greatest weakness, and our great strength.”
「サリー一家は離れない。それが俺たちの弱点であり、強さでもあった。」
家族の絆がときに危険を招き、ときに生きる力にもなる——。物語を振り返るようにジェイクが語る印象的な一言です。
英語ポイント
- stick together=常に一緒に行動する/団結する
- weakness / strength=対比表現のペア
- Sullys=家族名を複数形にして“サリー家”を指す表現
5. “The way of water has no beginning and no end.”
「水の道に始まりはない。終わりもない。」
メトカイナ族の少女ツィレヤが、サリー家の子どもたちに“水の教え”を語る場面。水の文化・哲学がこの一文から始まります。
英語ポイント
- the way of water=直訳以上に“水の教え/水の在り方”という文化的概念
- has no A and no B=宗教的・哲学的な文でよく使われる構文
6. “The sea gives, and the sea takes.”
「海は与え、海は奪う。」
同じく“水の道”の一部として語られる言葉。海は恵みであり、脅威でもあるというメトカイナ族の価値観を象徴しています。
英語ポイント
- X gives, and X takes.=対比で真理を語る構文
- takes=「奪う」だが、海という自然への敬意が前提
7. “We cannot allow you to bring your war here.”
「お前たちの戦争を、ここに持ち込ませるわけにはいかない。」
メトカイナ族の長トノワリが、サリー家を前に厳しく言い放つシーン。「受け入れるか否か」の重い葛藤がにじむ一言です。
英語ポイント
- cannot allow A to〜=「Aに〜させるわけにはいかない」
- bring your war here=“争いを持ち込む”という比喩的表現
- your war=“お前たち側の問題”という距離感を強調
8. “Treat them as our brothers and sisters. Teach them our ways.”
「彼らを我らの兄弟姉妹として扱え。われらの流儀を教えてやれ。」
トノワリが一族に向けて語る言葉。拒絶ではなく“受け入れる”という大きな決断を示す、海の部族の懐の深さがわかる場面です。
英語ポイント
- treat A as B=AをBとして扱う
- brothers and sisters=血縁ではなく“仲間”の意味も含む
- our ways=文化・流儀全体を指す柔らかい言い方
9. “They do not know the sea, so they will be like babies taking their first breath.”
「彼らは海を知らぬ。だから、初めて息をする赤子のようなものだ。」
海を知らないサリー家について、トノワリが説明するシーン。導く必要性と責任感が込められている。メトカイナ族の目線で語られる文化的な表現です。
英語ポイント
- do not know the sea=“海の厳しさを知らない”という含意
- like babies taking their first breath=完全な初心者を示す比喩
10. “For our sins in our past life, we have been brought back in the form of our enemy.”
「前世の罪ゆえに、俺たちは敵の姿で戻された。」
クオリッチがリコン部隊に語る皮肉な言葉。ナヴィの身体でナヴィを追うという矛盾を、自嘲と怒りを込めて語るシーン。哲学的で重い英語構文です。
英語ポイント
- sins=宗教的・道徳的な“罪”
- in the form of …=〜という姿・形で
- have been brought back=“戻された”という受け身の強調
5. 覚えておきたい Na’vi語
映画を観るときに、少しだけ Na’vi語を知っておくと世界観をより楽しめます。ここでは、作中で特によく登場する基本の単語を紹介します。
◆ Pay(ペイ)
→ 水
◆ Tulkun(トゥルクン)
→ 巨大で知性ある海洋生物
◆ Tsurak(トゥルーク)
→メトカイナ族が騎乗する海の生物(イルカのような俊敏な騎乗生物)
◆ Oel ngati kameie(オエル・ナティ・カメイエ)
→ 私はあなたを見ている(理解している)
◆ Irayo(イラヨ)
→ ありがとう
おすすめ動画でおさらいしよう!
映画「アバター 2 」がついにやってくる!予告編(2021) (AVATAR 2 – Teaser Trailer Concept (2021) )
6. まとめ
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、圧倒的な水中映像と新たな文化描写、そして“家族”を軸にした深い物語が魅力の作品です。アクションや映像美はもちろん、英語表現やNa’vi語にも注目すると、パンドラの世界をより立体的に楽しむことができますよ!
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コンテンツ監修者:Eri
