最終更新日: 2020年09月08日
日本語訳すると意味が同じ意味になってしまう英単語はたくさんあるのですが、その一つに「have」と「hold」があります。文面によってはこの二つの意味は共に「持つ」となり、どちらを使っても良いパターンもあるのですが、ニュアンスは実は異なります。今回はこの2つの単語の使い分けについて解説します。
目次
「have」と「hold」の違いまとめ
どちらも「所持する」、「所有する」の意味で用いることのできる have と hold ですが、この2つの単語の一番の違いは「所持、所有することに労力や努力があるかないか」です。
「have」は特に努力や労力を用いることなく、所持、所有していると言う意味合いを持ち、
「hold」は所持、所有し続けることに直接的な力を要していたり、身体的、精神的に何かしらの労力を割いているニュアンスを持ちます。
また両者の大きな意味合いの違いとして、「holdの方が一時的な所有や所持」と言う意味になります。
1. 「have」の使い方
「have」は直接的に手に持つと言う意味合いではあまり使わず、先天性に持っているものや自分の意思にかかわらず自然に所持している事柄を指して使うことが多いです。また所持を継続することに特別な労力や努力を必要としません。
例を挙げると髪や肌の色であったり、家族やペットや仕事などを「所持している」と言うニュアンスで用いることが多いです。
I have three daughters.
私には3人の娘がいる。She has a driver’s license.
彼女は運転免許を持っている。
2. 「hold」の使い方
こちらは「持つ」以外では「掴む」と言う意味で使うことも多い単語です。「掴む」と言う行為は意識的に行う行動であり、長時間継続することは労力を要しますし、普通は一時的な行動です。
このニュアンスは「所持、所有」の意味で用いられる際もあり、「持とう」と言う意識がはっきりとあります。またその行為を行うことに少なからずの労力や努力を必要とする。と言う意味合いを持ちます。
She is holding my hand.
彼女は私の手を握っている。I’m holding my cellphone.
携帯を掴んでいる。
「have」と「hold」同じ意味で使うとき
どちらも「所持、所有」の意味を持つ同士である為、どちらを使っても良い状況は存在します。ですが、上記でお伝えしたニュアンスの違いはやはり働く為、日本語訳は同じでも伝わるニュアンスは変わってきます。
ただ文脈によってはどちらも自然な表現であることも多く、意味は同じの書き換え文になっていることもあります。
I’m holding a heavy book.
私は重い本を抱えています。I have a heavy book.
私は重い本を抱えています。
しかし以下の文では「have」と「hold」のニュアンスの違いが明確に示されています。
He has held this job for 60 years despite reaching the age of 90.
今年で 90 歳になるにもかかわらず彼は今の仕事を 60 年間続けている。He has had this job for 60 years.
彼はこの仕事を 60 年間続けている。
どちらも「仕事を所持している」と言う意味ですが、hold には少なからずの労力や努力があって仕事を続けていると言うニュアンスを持つようになります。
「have」と「hold」違う意味で使うとき
主に意味が違う時は「長期的に所有」か「短期的な所持」の違いで日本語訳も変わることがあります。
文章全体の意味から「have」と「hold」の用法は日本語としても変わってきます。
Can you take care of my son for a little while.
少しの間、私の息子を預かってくれない?Can you watch my son for a bit?
少しの間、私の息子を抱いててくれない?
また以下の文だと、「掴む」と「持つ」の違いで意味が変わります。
I have black hair.
私は黒髮だ。I wish I had black hair.
私は黒髪(のカツラ)を掴んでいる。
他にも「hold の努力を要すると言う意味」から自ら催しを行うと言う意味合いと、
「have の受動的に所持していると言う意味」から単純に参加したと言う意味になる文は以下の通りです。
I held a meeting with them this morning.
私は会議を主催した。(開いた)I had a meeting with the boss.
私は会議に参加した。
「have」 と 「hold」 の使い分けの感覚を掴むコツ
この二つの意味を整理すると以下のように分類できます。
have:受動的、無意識的に所持、所有している。自然と手に持っているという意味もあり、長期的に所持が可能である事柄を指して用いる。
hold:自発的、意識的に所持、所有している。自らの意思で掴んでいる、一時的に持っていると言う意味になり、身体的精神的に労力を要する。
また完全に同じ意味で使われることもありますが、その時も
直接的に手で持たない者を表す際は「have」が好まれ、
一時的でも手で直接掴むという意味を表す際は「hold」が好まれます。
「類義語」にまつわる英語表現の使い分けを覚えよう!
今回は「have」と「hold」の意味合いの違いと使い分けについて紹介しました。日本語に訳すと意味の違いがわかりにくい単語はそれぞれの英単語が持つニュアンスを理解しましょう。そうすればそれぞれの使い方や使い分けが明確にわかります。
これらを使いこなせるとあなたの英語の表現の幅が広がることは間違いないので今回紹介した例文を参考にしてぜひ実践の英会話でも役立ててみてください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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文/ Aki
翻訳/ Aki
画像/Dane Deaner, CC Licensed