『It’s cold.』だけじゃない!「肌寒い」「極寒」「涼しい」など「寒さ」表す英語フレーズ

最終更新日: 2022年10月19日

秋が深まり、肌寒い日が増えてきましたね。紅葉の美しい秋が終わると、もうすぐ寒い冬がやってきますね。「寒い」を表す英語は『Cold』だけだと思っていませんか?今回 は「涼しい」や「肌寒い」「極寒」など、「寒さ」のレベルによって使い分けられる!秋・冬に使える「寒さ」表す英語表現を例文と一緒にご紹介します!

「寒い」「涼しい」を表す英語リスト|「寒さ」のニュアンス別で使える英語をチェック

ネイティブがよく使う「寒さ」や「涼しさ」を表す英語を「寒さ」のレベル別やニュアンス別にまとめてみました。

  • cool「涼しい」
  • chilly「肌寒い、ひんやりした」
  • cold「寒い」
  • freezing「凍えるほど寒い・寒すぎる」
  • icy「氷が張るほど寒い」
  • crisp「清々しい爽快な寒さ・涼しさ」
  • brisk「心地の良い寒さ・涼しさ」
  • snowy「雪の降る寒さ」
  • brutal cold「猛烈な寒気・強烈な寒波」
  • frosty / frosting「霜のふる寒さ・雪が降りそうな寒さ」
  • nippy「ぴりっとした身を切るほどの厳しい寒さ」

cool「涼しい」

cool  は寒いというよりは、「涼しい」や「冷んやりした」というニュアンスに近く、秋の始まりの様な快適で心地の良い涼しさを表す際に使う表現です。

It’s very hot today but it will be cool at tomorrow.
「今日はすごく暑いけど、明日には涼しくなるね」

It’s getting cooler.
「だんだん涼しくなってきたね」
*cooler:cool の比較級

chilly「肌寒い」「ひんやりした」

chilly は  cool よりは寒いけど cold ほどは寒くない程度の「寒さ」を表す際に使われる英語で、よく日本語では「肌寒い」と訳されることが多いです。

It’s chilly in this room.
「この部屋はひんやりしている」

It’s a bit chilly.
「ちょっと肌寒いな」

It’s chilly outside, bring your jacket!
「外は肌寒いわよ、上着を持って行きなさい!」

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cold「寒い」

「寒い」を表す英語で最も定番な cold は「寒さ」も「冷たさ」も表すことができます。また a little cold「少し寒い」very cold「とても寒い」extremely cold「極寒・めちゃくちゃ寒い」など程度を表す副詞を付けることで、さまざまなレベルの「寒さ」を表すこともできます。英語で「極寒注意報」は extreme cold alert と表現します。またスラングで damn cold「くそ寒い」なんて表現もあります。

From next week, the weather will turn cold.
「来週から、天気が寒くなる」
*turn cold「寒くなる」

I don’t like the cold sea.
「冷たい海は嫌いだな」

I’m cold. Maybe I caught a cold.
「寒い、風邪を引いたかもしれない」
*catch cold「風邪を引く」 caught は動詞 catch の過去形

It’s cold. と I’m cold. の違い

It’s cold. と it を使うと「気温」や「気候」よって寒い、I’m cold. と I「わたし」を主語にすると体調不良などで気温や気候に関わらず自分自身が「寒い」という意味になります。同じ「寒い」ですが主語が変わることで若干ニュアンスが変わるので注意しましょう。

また cold は「寒い」以外に「風邪」という意味でも使われます。have / get / catch といった動詞を前に付け足して使います。

  • have: I have a cold.「風邪を引いている」
  • get: I got a cold.「風邪を引いた」
  • catch:Don’t catch a cold.「風邪を引かないでね」

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freezing「凍るほど寒い」「寒すぎる」

 freezing は「凍らせる」という意味の動詞 freeze からできた形容詞で「凍るほど寒い」という意味が’あります。英語で「寒すぎる!」と言いたい場合はこの freezing を使って表すことができます。日本語でも冷凍庫を「フリーザー」というように動詞 freeze には「凍らせる」という意味があり、そこから「凍るほど」の厳しい寒さも形容詞 freezing を使って表すことができます。 

I’m freezing to death right now.
「今、寒くて凍え死にそうだよ」

It’s freezing. I don’t want to go anywhere today.
「凍えるほど寒い。今日はどこにも行きたくない」

icy「氷が張るほど寒い」

氷点下のような氷が張るほど寒い状態は icy を使って表すことができます。icy は「氷」を表す ice(アイス)からできた形容詞で、freezing よりもさらに寒い「まるで氷の中にいるような」厳しい寒さを表す際に使う英語です。

Be careful. The roads are very icy.
「気をつけて。道路が凍りついている」

It’s icy cold.
「氷が張るほど寒いよ」

そのほか気候や季節と関係する「寒い」「涼しい」を表す英語表現

「寒さ」の程度以外にも、「爽快な寒さ」や「雪が降る」「霜が降る」など、寒さを表すニュアンスはさまざまです。ここでは天気や気候、季節と関連する「寒さ」や「涼しさ」を表す英語を紹介します。

「気温が下がる」は英語でなんていう?

「気温が下がる」と言いたい場合は「落ちる」「下る」という意味の動詞 drop を使って dropped to 気温「〜度まで下がった」というように表します。

The temperature dropped to 5 degrees this morning.
「今朝は気温が5度まで下がりました」
*temperature「気温」
*degree「〜度」

気温を表す「〜度」は degree を使います。例えば気温10度なら 10 degrees と表します。もし「マイナス〜度」と「氷点下」の気温を表したい場合は手前に negative(ネガティブ)や minus(マイナス)を付けるか、後ろに below zero「0度より下」below freezing「凍る地点(0度)より下」と表します。

例えば「マイナス5度」「氷点下5度」なら

  • negative 5 degrees
  • minus 5 degrees
  • 5 degrees below zero
  • 5 degrees below freezing

と表すことができます。

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crisp「清々しい爽快な寒さ・涼しさ」

crisp は元々はお菓子などのパリパリした様子を表す形容詞ですが、そこから湿気のない、カラッとした清々しい爽やかな涼しさも、この crisp で表すことができます。

It’s crisp today.
「今日はすがすがしい天気だ」

the crisp air in the morning.
「朝のさわやかな空気」

brisk「心地の良い寒さ・涼しさ」

brisk は元々「活発な」「元気のよい」「心地よい」という意味があります。crisp と同じく湿気のない心地よい涼しさを表す際に使われる英語です。

It was a brisk autumns day.
「心地のよい秋日和でした」

snowy「雪が降る」

どんなに寒くても、真っ白で綺麗な雪が降る日は格別ですよね。snowy は「雪」を表す名詞 snow からできた形容詞で、「雪の降る、雪の」という意味です。

It was snowy last night.
「昨晩は雪だった」

It’s going to be snowy tomorrow.
「明日は雪が降るでしょう」

I wish I could show you the beautiful snowy landscape.
「美しい雪景色を見せてあげたいものです」
*snowy landscape「雪景色」

brutal cold「猛烈な寒気・強烈な寒波」

brutal は「冷酷な」「残忍な」という意味の形容詞です。これに「寒さ」を表す cold を付け足すと brutal cold「猛烈な寒気・強烈な寒波」という意味になります。「残忍すぎる」と言いたくなるほどの厳しい寒さを表したいとき使えます。

a brutal cold winter
「寒さの厳しい冬」

frosty / frosting「霜のふる寒さ・雪が降りそうな寒さ」

frosty / frosting はどちらも「霜」を表す名詞 frost からできた形容詞で「霜が降るほどの寒さ」や「雪が降りそうな寒さ」を表すことができます。

It was frosty this morning.
「今朝は霜が降るほどの冷え込みだった」

It’s frosting! Are you sure it’s not snowing now?
「雪が降りそうなぐらい寒い!本当に今、雪降ってない?」

nippy「ぴりっとした身を切るほどの厳しい寒さ」

nippy は「身を切るような、厳しい」という意味の形容詞です。これを気候を形容する場合に使うと、「寒さや風などによる身を切るような厳しい気候」という意味になります。

nippy weather
「凍りつく身を切るほどの厳しい気候」

a nippy fall day
「寒さの厳しい秋の日」

nippy には主にイギリスで使われるスラングで「動きがすばしっこい、速い」という意味もあります。

He used to be nippy when he was high school student.
「彼は高校生の頃、足がとても速かった」

秋や冬の「寒い」日に使える会話フレーズ

寒さで「手がかじかむ」は英語でなんていう?

My hand is so cold and numb that I can not write.
「手がかじかんで書けません」

I can’t feel my fingers.
「寒くて手の感覚がない」

英語で「息が白い」はなんていう?

寒い日に息が白くなる様子は I can see my breath.「息が見える」という言い方をします。英語では white「白い」とは表現しないので注意しましょう。

I can see my breath.
「寒くて息が見える(息が白い)」

goose bumps「鳥肌が立つ」

英語で「鳥肌」は goose bumps と表します。goose は「ガチョウ」、bumps は「こぶ」など表面の突起やデコボコを表します。なので goose bumps は直訳すると「ガチョウのこぶ」という意味になり、鳥肌の肌の表面がボコボコしている様を表します。日本語の鳥肌と同じく寒さで立つ鳥肌だけでなく、恐怖や感動で立つ鳥肌もこの goose bumps で表すことができます。「鳥肌が立った」と言いたい場合は動詞の get の過去形 got をつけて got goose bumps「鳥肌が立った」と表します。

It’s cold today. Look! I’ve got goose bumps.
「今日は寒いね。見て!鳥肌が立ってるよ」

I got goose bumps when I watched this horror movie last night.
「昨晩このホラー映画を見た時、鳥肌が立ったよ」

His voice is giving me goose bumps!
「彼の歌声には鳥肌が立つよ!」

おまけ:氷の妖精?「冬将軍」の英語は Jack Frost(ジャック・フロスト)

Jack Frost(ジャック・フロスト)は雪や氷でできた妖精で、日本語でいうところの「冬将軍」と同じように使われています。寒い冬の始まりには Jack Frost has arrived.「ジャック・フロスト(冬将軍)がやってきた」と言ったりします。またクリスマスの定番ソング “The Christmas Song”「ザ・クリスマス・ソング」の歌詞にも “Jack Frost nipping at your nose.”「ジャック・フロスト(冬将軍)のせいで鼻が痛いくらい冷たくなっている」と登場しています。

今回は「涼しい」や寒い」を意味するいくつかの英単語とその例文ついて紹介しました。「寒い」を表す英単語は、Cold だけじゃありません!英語での寒さの程度による使い分けをうまくマスターして、ぜひ会話に取り入れてみませんか?

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