「decide」と「judge」の違いとは?「判断」を意味する英語表現

最終更新日: 2022年03月11日

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物事の「判断」や「決定」を意味する代表的な英語に「decide」と「judge」があります。「judge」は日本ではスポーツの審判や裁判などで使われるイメージがありますが実際はどういうニュアンスを持つのでしょうか?今回はこの二つの単語の使い分けについて解説します。

「decide」と「judge」の違い

どちらも「判断」を意味し、英語圏ではよく使われる言葉です。両者の大きな違いは「その判断基準が個人の見解なのかそうでないのか」です。

「decideは日常的な会話の中でよく使う言葉で、判断基準は個人の見解という意味で使うことが多いです。絶対ではないのですが、だいたいが自分の基準で決める決定を指します。

「judge」は公正な判断基準などに基づいた決定を意味します。主にルールなどが決められているスポーツや法律に基づいた裁判などでの決定を表す際に使います。日常会話の中でも判断を再三者に委ねるときなどは「decide」より「judge」が好まれます。

一言でまとめると、「自分一人の判断か第 3 者の見解を踏まえた上での判断なのか」でどちらを使うかが変わります。

1. 「decide」の使い方

判断や決定を意味する言葉としてとても使いやすい言葉です。その理由として基本的に個人の見解からくる「決定」や「判断」を意味するからです。特に制約や条件がないのでカジュアルなシーンからビジネスシーンまで幅広く用いられる表現です。

I‘ve decided to apply to a school in Boston.
ボストンの学校に出願することに決めたの。

The judge decided the defendant did not deserve prison time.
裁判官は被告を収監する必要はないと判断した。

2. 「judge」の使い方

個人の判断として捉える「decide」に対して、「judge」は何かしらのルールや条約などに基づいた判断であったり、第 3 者や複数の人間が議論を交えた上での公正な判断などを意味します。そのため少し硬い印象があり、きっちりした判断を要する場で好まれます。

The jury found him guilty, and so, the general public judged him a monster. 
陪審員は有罪の評決をした。

You can often judge whether it’s a temple or a shrine by the presence of a torii gate.
鳥居があるかどうかで、たいていは寺か神社か見分けることができます。

「judge」の正しい発音をボイスチューブの動画で確認しよう!

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その他の英語で「判断」を表現

1.determine

はっきりさせる、特定するという意味を持つ動詞ですが、文脈次第では「判断する」の意味にもしばしばなります。自分の意思や意見を明確にしてどうするかを判断する。といった意味合いなのでニュアンスは「decide」とよく似ています。

Police conducted an investigation to determine if he broke the law.
警察は、彼が法を犯したかどうか捜査を行った。

2.conclusion

結論づける、最終的な答えなどの意味を持ち、「(最終的な)判断」という意味合いとも捉えることができます。結論を述べる際に好まれる表現なので自身がなぜその判断をを下したのか相手に説明したい際に使います。

I wouldn’t jump to conclusions if I were you.
僕だったら速断はしませんが。

3. calculate

「(計算や統計などから)結果を算出する」という意味合いを持ちますが、「judge」と同じような意味合いで使うことがあります。judge は人が決めた法であったりルールから判断を下すという意味ですが、こちらは統計値や数字からの判断となります。

The company took a calculated risk with its strategy.
会社はリスクを判断したうえで、その戦略を進めた。

「decide」と「judge」の使い分けの感覚を掴むコツ

この 2 つの意味を整理すると以下のように分類できます。

decide:個人の見解や自分の中の判断基準に基づいた決定や判断を意味する。気軽に使えるため日常会話からビジネスシーンまで幅広く用いられる。

judge:ある法則や何かの基準に基づいた判断や決定。また第 3 者を挟み公平性を持たした判断や決定を意味する。

「類義語」にまつわる英語表現の使い分けを覚えよう!

今回は「decide」と「judge」の意味合いの違いと使い分けについて紹介しました。日本語に訳すと意味の違いがわかりにくい単語はそれぞれの英単語が持つニュアンスを理解しましょう。そうすればそれぞれの使い方や使い分けが明確にわかります。

これらを使いこなせるとあなたの英語の表現の幅が広がることは間違いないので今回紹介した例文を参考にしてぜひ実践の英会話でも役立ててみてください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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文/ Aki
翻訳/ Aki
画像/Saúl Bucio, CC Licensed

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