最終更新日: 2022年07月26日
「株式会社」の略称を知っていますか?
日本の企業でも「Co」や「Ltd」などが
語尾についているのは見たことがあるのではないでしょうか?
株式会社に当たる英語の表記はいくつかあり、
国によって好まれる名称がそれぞれ異なります。
今回はそれぞれの表記の違いを細かく紹介します。
目次
「株式会社」を英語で言うと?
「株式会社」に当たる英語表記には Inc. (Incorporated)「法人会社」、Co. / Ltd. (Company Limited), 「有限会社」、Corp. (Corporation) 「法人の会社」、KK (Kabushiki Kaisha) 「(日本語発音で)株式会社、海外にある日系企業でよく使われる」等があり、国によって好まれる略称や意味合い、書き方が異なります。
「株式会社」を英語で表示すると?
1. Co. , Ltd.
“Co., Ltd.” は “Company Limited” の略称です。
“Company” は「会社」、“Limited” は「有限責任」を表しています。“Company Limited”を正式に訳すと「有限責任会社」という意味になります。
日本の「株式会社」を表す言葉として広く使われてきましたが、欧米の企業があまり採用していないという事情もあり、以前よりも使う企業が減ってきている傾向にあります。
日本の企業で最も多く採用されているのがこの “Co., Ltd.” になります。
日本に限らずタイやベトナム、香港などアジア系の企業に多く見られる表記です。
ALL NIPPON AIRWAYS CO. , Ltd.
全日本空輸株式会社AEON CO. , Ltd.
イーオン株式会社
2. KK
「株式会社」の英語は「Kabushiki kaisha」で、日本がそのまま英語になっています。
海外の会社が日本法人の子会社を創った場合、「Kabushiki kaisha」の頭文字である「KK」を使うことがよくあります。
TripAdvisor K.K.
トリップアドバイザー株式会社Spotify Japan K.K.
スポティファイジャパン株式会社
「OO 会社」はアメリカでどう表記される?
3. Inc.
“Inc.” は “Incorporated” の略称です。
これは「法人格のある」という意味の形容詞で、登記されている会社であることを示しています。
「株式会社」は全て登記済の会社ですから、“○○ Inc.” で「株式会社」であることを表現できます。
これはアメリカで最も多く採用されている表記になります。
“Inc.” の書き方のポイントは“Inc”の最後に必ずピリオド(.)を打つことと、最初の“I”を大文字にすることです。
Agway Inc.
アグウェイ株式会社
4. Corp.
“Corp.” は “Corporation” の略称です。
“Corporation” は法的な手続きをして法人格を持った会社のことで日本語にすると「株式会社」や「法人」といった意味になります。
先ほどご紹介した “Incorporated” とほぼ意味合いで使われます。
“Corp.” の書き方のポイントは最初の “C” を大文字にすることです。
最後のピリオド(.)はつける場合もあればつけない場合もあります。
BRIDGESTONE Corp
ブリジストン株式会社
Cablevision Systems Corp
カブリビジョンシステム株式会社
Corporation の発音、企業に関する英語をボイスチューブの動画でチェック!
企業の歴史〜起業の仕方 History Of The Corporation – How to Build a Startup
「OO 会社」はイギリスでどう表記される?
5. Ltd.
“Ltd.”とは “Limited” の略称です。
イギリスでは必ず “Limited” つまり「有限責任」であることを明記しなければ登記ができないため、会社名には必ず “Limited” が含まれています。
“Ltd.” はアメリカの企業でも用いられますが、株主が限定される小規模の企業に使用されることが多いようです。
“Ltd.” の書き方のポイントは “Ltd.” の最後に必ずピリオド(.)を打つことと、最初の “L” を大文字にすることです。
“Ltd.” は “Limited” の略称ですが、読む場合には略さずに「リミテッド」と読みます。
また略さずに “LIMITED” とする場合もあります。
Starbucks Coffee Japan, Ltd.
スターバックスコーヒージャパン株式会社
以上、株式会社を表す英語表記の用法や使い方の紹介でした。
アジア、アメリカ、ヨーロッパ圏で大きく使われる略称が異なりますので略称を見ると今後はその会社がどこの国に資本があるのかを見る指標にもなります。
もちろん、アメリカの会社でもイギリスで好まれる Ltd. を使うこともありますし、その逆も然りです。
こういった知識も知っておくと会話の幅も広がりますよね。今回紹介した事柄を参考にしてぜひ実践の英会話でも役立ててみてください。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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文/ Aki
翻訳/ Aki
画像/Sean Pollock, CC Licensed