最終更新日: 2024年07月22日
「シャドーイングってどうやってやるの?」
「シャドーイングで英語力は上がる?」
英語学習の代表的な学習方法のシャドーイングですが、あまり効果を感じられていない人も多いのではないでしょうか。シャドーイングは、リスニングやスピーキング力の強化に適した学習方法ですが、なんとなくやっていては英語力の向上は望めません。
そこで、本記事では「シャドーイングとは?」という基礎の部分から、正しいやり方まで徹底解説します!英語学習中の方は必見です。
目次
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、英語で Shadowing と書きます。その名の通り”Shadow (影)” のように、聞いた音声のすぐ後を追いかけて読み上げるトレーニングです。このトレーニング方法は、元々は同時通訳者の訓練方法として使用されていました。
「聞いた」ものを、そのまま正しく「話す」トレーニングであるため、同時に2つのことをやる必要があります。そのことから難易度が高く、途中で挫折してしまう人が多いのも事実です。ただし、適切にシャドーイングを行えば劇的に英語力が上がる英語学習方法です。
シャドーイングの効果4つ
シャドーイングで得られる効果を紹介します。
- リスニング力が向上する
- 英語の「音の構造」を理解できる
- スピーキング力が向上する
- 英会話の瞬発力が上がる
リスニング力が向上する
シャドーイングを繰り返していくと、自然と「聞く」→「内容を理解する」→「話す」のステップが行えるようになります。しかし、それをマスターする過程で非常に多くの英語を聞くこととなります。その結果、ネイティブの発話スピードの音声も聞き取れるようになるためリスニング力が向上します。
英語の「音の構造」を理解できる
英語には独特の「音」があります。具体的には「書かれているのに読まれない音」や、フレーズとフレーズをつなげて読む「リンキング」などです。
knight→発音は ”nάɪt” で、最初の ”k” は読まれません。
例)リンキングワード
fall in→そのまま読むと「フォールイン」ですが、実際には「フォーリン」とつなげて発音されます。
このような英語の「音の構造」を理解していないと、なかなか聞き取れずリスニングが難しく感じます。しかし、シャドーイングを行うことにより「どのように発音されているのか」しっかりと把握できるようになります。
スピーキング力が向上する
スピーキングが上達するには、「語彙力」「リスニング力」「瞬発力」の3つが欠かせません。シャドーイングを行うことで、この3つの力を効率良く伸ばすことができます。もちろん「聞く」ことがメインのトレーニングなので、リスニング力が高まることは当たり前ですが、単語もしっかりと聞き取れるようになります。単語は、聞き取れるようになると圧倒的に理解力が上がります。
英会話の瞬発力が上がる
先述しましたが、英会話では瞬発力が大切になります。会話では、相手の話を聞いて、理解して、話す必要があるため、じっと考えている時間はありません。
シャドーイングは、聞いて直ぐに読み上げるため「瞬発力」が上がります。最初は流れてくる英語についていくのが精一杯だと思いますが、慣れてくれば内容をきっちり理解し、再生スピードに続いて読み上げることも可能になります。同時通訳者のトレーニングとして最適だということがわかりますね。
シャドーイングは難しい?効果がない?
ここまでシャドーイングの効果について説明してきました。しっかりやれば効果は絶大ですが、難しいと感じて途中で挫折してしまう人が多いトレーニングでもあります。その難易度の高さから、中上級者向けのトレーニングであるとも言われています。しかし、初級者には無理なトレーニングなのか?と言えば、そういう訳ではありません。初級者は教材選びが鍵となります。以下で詳しく解説していきます。
初級者は教材選びが大切
初級者がシャドーイングをトレーニングに取り入れる場合は、自分のレベルにあった教材を見つけましょう。簡単すぎるものではトレーニングになりませんし、逆に難しすぎるものはそもそも聞き取りができず、続けて読み上げできるようになるまで膨大な時間がかかってしまいます。
適切なレベルは、聞き流していても「7割程度」理解できる教材や動画です。そ聞き流しても9割理解できるようになったら、より難易度が高い教材やコンテンツに変えましょう。洋画や海外ドラマを教材にしたい人には、VoiceTube のアプリがおすすめです。すべての動画にスクリプトと和訳がついていますし、再生速度も変更できます。
さらに、その動画で登場する「重要な単語」がリストになっているので単語帳としても活用できます。それぞれの単語の発音も聞けますし、例文まで確認できる優れものです!
無料でお試しできるので、まずはアプリをダウンロードして試してみてください。
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=org.redidea.voicetube&hl=ja&gl=US
iOS:https://apps.apple.com/us/app/voicetube-learn-english/id641446200
「読み上げる」だけで終わりにしない
シャドーイングは読み上げることがメインのトレーニングですが、「読み上げるだけ」で終わりにしてしまうと「難しいけど効果がない」と感じてしまうでしょう。この後に紹介する正しいやり方で、適切に行うことが大切です。
習慣化する
シャドーイングだけではなく、英語学習全般に対して言えることですが「習慣化すること」が重要です。毎日15〜30分でも問題ありません。まとまった時間が取れない人は、通勤や通学時間の合間にシャドーイングする音声のスクリプトを確認したり、音声を繰り返し聞いて、帰宅した後に2,3回でもいいのでシャドーングする時間をとりましょう。
シャドーイングにおすすめの教材や題材は?
シャドーイング専用の教材やコンテンツはあまりありませんが、身近なものでも条件が揃えばシャドーイングの教材として使用できます。具体的には、以下の2つを満たすものです。
- スクリプトがあるもの
- 動画の場合は字幕がついているもの
さらに、和訳したものがあればより良いでしょう。
シャドーイングの正しいやり方
それでは具体的なシャドーイングのやり方を説明します。ぜひ以下の手順にしたがってトレーニングしてみてください!
Step1. 音声を聞く
まずは音声に集中してしっかりと聞きます。シャドーイングは、流れてきた音声をコピーして読み上げることが目的のトレーニングです。「自己流のアクセントやイントネーションではなく、そっくりそのまま読み上げる必要があります。そのためにも、まずは音声に集中して、大まかな内容の理解と息継ぎの間やイントネーションなどを把握しましょう。
Step2. 英文を見ながら聞く
続いて、英文を見ながら音声を聞きます。ここで、1回目で聞き取れなかった単語や意味がわからないフレーズ、リンキングワードなどに印をつけましょう。長文の場合は、どこで息継ぎをしているのか、文章全体のイントネーションはどうなっているのか記号を書き入れるのもおすすめです。
Step3. 分からない単語やフレーズの意味を調べる
Step2 で印をつけた、意味がわからなかった単語やフレーズの意味を調べましょう。語彙力強化のトレーニングにもなります。
Step4. 英文を見ずに2〜3文ずつシャドーイングする
次に、英文を見ずに音声を聞いてシャドーイングを行います。しかし、一気に全文行うのではなく「2〜3文ずつ」取り組みましょう。Step1〜3 の過程で調べた単語やフレーズ、イントネーションが正しく理解できているか確認するのが目的です。
Step5. 正しく読み上げられなかった英文を確認する
恐らく2〜3文ずつと言えど、完璧に行える人は少ないはずです。Step5 では、Step4 で正しく読み上げられなかった部分を確認しましょう。そして「なぜ」読み上げられなかったのか分析を行います。もちろん英語学習において反復学習は必要不可欠ですので、一度で単語やフレーズの意味を覚えようとする必要はありません。Step5 では「なぜ」という部分の分析が目的となります。
Step6. 英文を見ずにすべてシャドーイングして録音する
そして、最後に英文を見ずに最初から最後までシャドーイングし、録音します。ここまでの段階で少なくとも3回は音声を聞いていて、知らない単語やフレーズも調べてカバーしているため、比較的スムーズに行えるはずです。ただし、自分の発音や癖は、客観的に聞いてみないと把握できない部分なので、録音して確認しましょう。
Step7. 録音と音源を聴き比べる
Step6 で録音した音声を聞いて、英文スクリプトをみながら正しく読み上げられていない部分に印をつけます。以降は、その部分だけの音声を改めて聞く→シャドーイングして音声を録音する→録音した音声と音源を聴き比べるという工程を繰り返していきましょう。
シャドーイングにおすすめの教材・アプリ
英語シャドーイング100本ノック [音声DL付]
特徴
- 4段階別に計100本のトレーニングメニューが収録されている
- 音の違いと発音の仕方が学べる
- 英語特有のリズムに特化したトレーニングも
- 日記形式の音声のシャドーイング
- 1分間の名言シャドーイング
初心者でも難易度の高いシャドーイングに取り組めるように、4段階でトレーニングが組まれています。特につまずきやすい英語特有のリンキングや、書かれているけど読まない音のトレーニング、そして、日記形式の身近なものを題材にした内容など初めてシャドーイングに挑戦する人にはぴったりな内容です。
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特徴
- シャドーイングのメカニズムについて解説
- 演説、ニュース、インタビューなど多彩な音源
- 3段階別、19本のトレーニング
スローペースのモノローグからスタートし、ネイティブ同士の会話やニュース、スピーチなど多彩な音源が教材になっている点が魅力的です。自分が興味の持てる題材でトレーニングを行うこともシャドーイングを行う上で非常に大切です。なお、スローペスのモノローグでも初心者には難しいと感じる可能性があるので、ある程度リスニングに慣れてから使うことをおすすめします。
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シャドーイングにおすすめのアプリ
シャドーイングができるアプリは多々ありますが、どれを使用したら良いのかわからない!そんな方向けに、おすすめのアプリを紹介します。
VoiceTube
VoiceTube には10万本を超える動画があります!ジャンルは「ビジネス/経済」「映画/ドラマ」「アニメ」「雑学」など、さまざまなので必ず自分が興味を持てる動画があるはずです。なぜシャドーイングに最適化というと、以下の5つの機能が利用できるからです。
- 再生スピードを調整できる
- 英語字幕、日本語字幕、字幕なしが選べる
- 動画全文のスクリプトも見られる
- わからない単語はその場で意味を確認できる
- AI 発音分析機能
いかがですか?シャドーイングにぴったりですよね!まさに先述した「正しいシャドーイングのやり方」が VoiceTube のアプリを使えば、簡単に実現できます!無料で始められるので、ぜひダウンロードしてみてください!
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SHADOTEN は、まさにシャドーイングに特化したアプリです。特徴はシャドーイングした音声を送り、それに対してビジネス英語のプロがよかった点や改善点をフィードバックしてくれる点です。また、サービス開始時にアプリ内でカウンセリングが受けられ、結果に合わせて適切な教材は提案してもらえます。LINE でサポートもしてくれるので、独学だと英語学習が続かない人にもおすすめです。7日間の無料体験も実施しているので、ぜひチェックしてみてください!
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まとめ
本記事ではシャドーイングの効果から、やり方、おすすめのアプリまで解説しました。シャドーイングは途中で挫折してしまう人が多いトレーニングですが、やり方さえマスターすれば、英語力は段違いでアップします!習慣化するまで難しいと感じるかもしれませんが、毎日少しずつで OK なので取り組んでいきましょう。
VoiceTube は、動画で英語学習ができるサービスです。再生スピードが再生できて、動画で登場する重要単語がリスト化されておりリスニング対策にはぴったり!無料で色々な動画が見れるので英語学習中の方はぜひ試して見てください!スマホで学習するのに便利なアプリもあります。