【 基礎文法 】can と be able to の違い | 用法と使い分けの解説

最終更新日: 2020年06月18日

“can/could” と “be able to” はどちらも「〜できる」
を表し、時にどっちを使ったらいいか混乱しますよね。
しかし、どちらでも良いわけではなく、状況によって使い分けが
必要です。今回はどんな時に “can/could” と “be able to” を使うか紹介します!

can be able to 違い

canの正しい意味と用法とは?

① 能力 〜できる
② 許可 〜してもよいか
③ 依頼 〜してくれないか
④ 可能性 〜することがある、〜がありうる
⑤ 命令 〜してくれて構わない

“can” は主にこの 5 つの用法を持ち、一番良く使われるのは①〜③です。このように “can” には「〜できる」以外にも様々な用法があります。では、”be able to” にはどのような用法があるでしょうか?

be able to の正しい意味と用法とは?

“be able to” には先程の①能力「〜できる」としての用法のみとなります。したがって、今回は “can” と “be able to” の意味が混同しやすい①能力「〜できる」の用法を中心に解説していきます。

can と be able to どちらも使える場合とは?

現在形の時
「〜する能力がある」というのを現在形で述べる時は、どちらを使用しても構いませんが、一般的にネイティブの間では “can” が使用されます。

○ I can speak three languages.
○ I am able to speak three languages.
私は三ヶ国語話すことが出来ます。

過去の能力
過去に「〜する能力があった」という時には過去形の “could” 又は “was/were able to” のいずれかを使うことが出来ます。過去に比較的長い期間その能力があったが、今は出来なくなってしまった時に使います。

○ When I was in high school student, I could speak three languages.
○ When I was in high school student, I was able to speak three languages.
高校生の頃、私は三ヶ国語話すことが出来ました。

can がよく使われる場合とは?

受動態を用いる時
be + 過去分詞で受動態の文を作る時、”be able to” を用いると be 動詞が連続してしまうため、この場合は “can” を使います。

○ You can be helped by Brian.
△ You are able to be helped by Brian.
あなたはブライアンに助けてもらうことができます。

be able to のみが使える場合とは?

過去の出来事
過去に「〜することができた」という時は、”was/were able to” + 動作動詞 (状態動詞を除く、進行形に出来る一般的な動詞) でのみ表すことができます。これは “could” と “was/were able to” の両方使える「過去の能力」とは違い、今は出来なくなってしまったかどうかは関係ありません。しかし例外があり、知覚動詞 (see, hear, feel 等) を用いる場合は、”could” も使用できます。例を見てみましょう!

○ I was able to read a book yesterday.
昨日、本を読むことができた。
× I could read a book yesterday.

○ We were able to reach the public Wifi.
私達は公共の Wifi を使うことが出来た。
× We could reach the the public Wifi.

○ He was able to see his teacher yesterday.
○ He could see his teacher yesterday.
彼は昨日、先生に会うことができた。

助動詞を用いる時
will, would, should, may, must といった助動詞を用いる場合、その後ろの動詞は原形である必要があるため、will can とは言えません。この場合、助動詞 + “be able to” のみ使用できます。

○ You will be able to speak English in about 3 months.
3ヶ月くらいしたら英語話せるようになるよ。
× You can speak English in about 3 months.

不定詞を用いる時
want to 等の to 不定詞の後には動詞の原形と決まっているので、この場合も “be able to” しか使うことができません。

○ I want to be able to speak four languages.
四ヶ国語話せるようになりたいです。
× I want to can speak four languages.

完了形を用いる時
完了形の文の場合、have/had の後ろには必ず動詞の過去分詞形が来ます。”can” は過去分詞形が無いため、”have/had been able to” の形でしか使うことができません。

○ I haven’t been able to talk with him because he’s surrounded by many people.
彼は沢山の人に囲まれているため、まだ彼とお話が出来ていない。
× I haven’t could talk to him because he’s surrounded by many people.

未来の能力について述べる時
最後に、助動詞を用いる場合と少し重複しますが、未来の能力について述べる場合 “will be able to” しか使うことができません。未来に存在しうる能力については、”can” を使うことができません。しかし例外があり、それが未来の取り決めや予定である場合、”can” も使うことができます。分かりにくいので例を見てみましょう!

○ When I finish studying abroad, I will be able to speak like a native.
× When I finish studying abroad, I can speak like a native.
留学が終わったら、ネイティブみたいに喋れるようになるだろう。

○ I will be able to attend the party tomorrow.
○ I can attend the party tomorrow.
明日パーティーに参加することができます。

\動画の中の “can” と “be able to” を聞き取れるかな? /
友達の中に必ずいる6つのタイプ

can, be able to

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文/ Nao
画像/ Braydon Anderson , CC Licensed

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