【IELTS】リスニングの概要とコツ!問題形式別に徹底解説

最終更新日: 2024年07月22日

「IELTSのリスニングパートが長くて聞き取れない」
「メモが追いつかず、結局内容がわからなくなってしまった」

など、IELTSでは比較的長い音声が流れるためリスニングパートに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、リスニングパートの概要から効果的な学習方法まで解説します。

これからIELTSを受ける人だけではなく、IELTSのリスニングスコアが伸び悩んでいる人は必見です!ぜひご覧ください。

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IELTSリスニングパートの概要

4つのパートがある!


4種類の音声が流れ、各パート10問で合計40問です。音声はすべて1度しか再生されません。

  • Part1:2名の間で行われる日常生活に関する会話
  • Part2:日常生活に関するアナウンスや説明 (話者は1名)
  • Part3:2〜4名の間で行われる学術的な会話
  • Part4:大学の講義や公園、スピーチ (話者は1名)

話者が複数になったり、スピーチなど長めの音声の場合には聞き逃さないように集中力が必要です。

試験時間


Part1〜4まで、音声はそれぞれ6〜8分程度です。試験時間は30分ですが、ペーパー版の場合は、解答用紙に転記する時間が10分設けられます。

採点方法


スピーキングやライティングとは採点方式が異なり、1問1点です。その合計点でバンドスコアが決まります。

IELTSの概要については、「IELTSとは?概要からTOEFLとの違いなど徹底解説!」で解説しています。

目標スコア別正答数

バンドスコア6.0を目標とする場合は、40問中23問に正解する必要があります。

バンドスコア5=40点満点中16点
バンドスコア6=40点満点中23点
バンドスコア7=40点満点中30点
バンドスコア8=40点満点中35点

引用:https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores

IELTSで求められるスコアは、総合スコア(オーバーオール・バンドスコア)であることがほとんどです(各セクションのバンドスコアが求められることもあります)。IELTSではダイティングとスピーキングでハイスコアを目指すのは困難なので、リスニングとリーディングで確実にスコアを取れるようにしましょう。

IELTSリスニングの問題形式を理解する

IELTSのリスニングセクションで出題される問題形式を解説します。

  • 多肢選択問題
  • 穴埋め問題
  • 地図や図面のラベリング問題
  • 短答問題
  • 組み合わせ問題 (正しい解答を⚪️個選びなさい)

以上のように大きく分けて4種類あります。

多肢選択問題


この問題では、答えが1つだけの場合と複数ある場合があります。ひっかかり易い問題なので、聞こえてきた単語を選ぶのではなく設問をしっかり読んで回答を選びましょう。

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特に答えが複数あるものは難易度が高く、すべての答えを見つけ出せない可能性もあります。要点だけでなく細かい点まで理解、把握する力が求められます。

穴埋め問題


メモ、フォーム、フローチャート、表、要約を完成させる問題です。この問題のポイントは、問題により文字数や単語がひとつ、数字がひとつなど指示があることです。”can’t”や”don’t”のような短縮系が含まれることはありません。特に、スペルミスに気をつけましょう。

地図や図面のラベリング問題


建物の図面や地図、機械の図表などに空欄があり、そこにラベルをつけて行く問題です。内容だけではなく、方角や方向などを適切に理解できるかもポイントになります。

短答問題


この問題では、リスニング内容に関して短い質問がされます。穴埋め問題のように”NO MORE THAN THREE WORDS(単語は3つまで)”のように単語数の指定や、”A NUMBER (数字1つ)”などの指定があります。

組み合わせ(マッチング)問題 


音声を聴きながら、設問のリストと与えられた選択肢を組み合わせる(マッチさせる)問題です。選択肢が多いのでひっかけ要素は少ないものの、1つ分からなくなってしまうと流れがつかめなくなり、大量失点してしまうケースもあります。

内容理解に加えて、書かれているリストと選択肢との繋がりをしっかり把握することが大切です。

IIELTSリスニングパート別ポイント

Part1


2人の話者がいて、日常に関する会話をしている内容です。具体的には、友人同士のやり取りや不動産屋での会話、ホテルを予約するシチュエーションなどです。

このパートでは、主に「穴埋め問題」が出題されます。誰と誰が会話しているのか、いつどこで何が行われるのかなどが問われます。このパートは、他のパートと比較すると一番簡単なので、確実にスコアを取れるようにスペルミスなどのケアレスミスに気をつけましょう。

Part2


このパートの話者は1人で、日常に関する説明やアナウンスが流れます。具体的には、イベント内容の告知や会議室を手配する方法、または施設に関する描写などが出題されます。

パート2では、主に選択肢から解答を選ぶタイプの問題が出題されます。ここで注目したいのは「言い換え」です。選択肢に書かれている単語やフレーズがそのまま出てくるのではなく、別の表現に言い換えられているケースが多くあります。

また、話し手がスピーチの中で意見を変えてしまう場合もあります。聞こえてきたものを正解として選ぶのではなく、しっかり内容を理解して選ぶことが大切です。

Part3


話者が2〜4人おり、リスニングテストの中で登場人物が多いパートです。内容も「教授と生徒のやり取り」や「学生たちが議論しているもの」で学術的なものです。そのため、最も難易度が高いと言えるでしょう。出題される問題形式としては、穴埋問題や多肢選択問題、組み合わせ問題が出題されます。

話者が多いため、それぞれが別の意見を述べている場合もあり「誰が何を話しているのか」を見失ってしまわないように気をつけましょう。会話が長くなるため、途中でワードが言い換えられることも多くあります。例えば”it”や”them”が聞こえてきたら、それが何なのか理解することが大切です。

Part4


話者は1人で、大学の講義や講演など少々専門性の高い学術的な内容が流れます。会話ではないので、長めの音声が一気に流れます。出題形式は、穴埋め問題がほとんどです。

問題用紙に書かれている単語などから、どのような内容が流れてくるのか事前に確認しましょう。基本的に設問の上から順番に音声は流れていきますが、音声が長い分、直接解答には関係ない話題が流れてくることもあります。それを念頭に置いて、落ち着いて音声を聞きましょう。

すぐに使える!IELTSリスニングの3つのコツ

IELTSのリスニングテストで直ぐに使える3つのコツを紹介します。

  • メモを取ることに必死にならない
  • 選択肢を先読みする
  • 小文字か大文字かは気にしない

メモを取ることに必死にならない


リスニングで陥りがちなミスが、メモを取ることに必死になってしまうことです。もちろんメモは有効的ですが、メモを取ることが目的になってしまうと音声に追いつけなくなってしまいます。

聞こえてくる音声すべてをメモに取ろうとはせず、キーワードや重要なポイントのみにしましょう。複数の話者がいるパートでは、男性なら”M”女性なら”F”など略語を上手ってメモを取ると良いでしょう。

選択肢を先読みする


リスニングの鉄則とも言えますが、必ず選択肢を先読みしましょう。各音声の前に20〜30秒のプレビュー時間があります。この時間は前の解答の見直しに使うのではなく、次の問題に備えるようにしましょう。

トピックの内容を予想したり、穴埋め問題の場合は前後のワードを見ることである程度入る単語を推測できます。
例) 空欄の前が”at”なら、後ろは必然と場所が入る

小文字か大文字かは気にしない


意外なポイントかもしれませんが、解答は全て小文字でも大文字でもスコアには影響しません。大切なのは「正しいスペルかどうか」です。コンピューター版で受験する場合は、タイプミスに気をつけ、ペーパー版の場合はスペルミスに気をつけましょう。

IELTSリスニングの対策方法

リスニングを攻略するための対策方法について解説します。

  • 公式問題集で内容を把握する
  • 単語を極める
  • ディクテーション

公式問題集で内容を把握する


まずは試験の問題形式に慣れることと、苦手なパートを把握するために公式問題集を解きましょう。1度だけではなく、1週間後、2週間後と日にちを開けて何度か実施するのがおすすめです。

単語を極める


知らない単語は聞き取ることができないため、単語力がリスニングの結果を左右すると言っても過言ではないでしょう。

IELTS用の単語帳を使用するのはもちろん、問題集を解いていて分からなかった単語や、ニュース、動画などで目にした単語などをカテゴリー別にリストにするのもおすすめです。

効果が一番高い!ディクテーション


リスニング力に最も効果があるのがディクテーションです。ディクテーションは、聞いた英語を書き起こしていくトレーニングです。「単語を極める」のパートでも説明しましたが、知らない単語やフレーズは書き起こせません。そのため、知らない単語を明確化することもできます。

そして、IELTSのリスニングには「穴埋め問題」など聞いて書く問題があります。その対策としてもディクテーションは最適でしょう。

IELTSに過去問はない?

試験対策といえば「過去問」というイメージがありますが、実はIELTSには過去問がありません。そこで、リスニング対策におすすめの教材や問題集を紹介します。

IELTSのおすすめ教材


◾️実践IELTS英単語3500 改訂版

実践IELTS英単語3500 改訂版

IELTSに必要な英単語3500個が「基本語1000」と「重要語2500」に分けて掲載されています。さらにIELTSのスコアアップには欠かせない、語源や類義語の情報も乗っているので、スコア5.0から7.5以上を目指す人まで幅広く使用できます。音声がリスニングアプリ「英語の友」で聞けるのも特徴です。

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◾️【音声ダウンロード付き】パーフェクト攻略IELTSリスニング 新装版 単行本

【音声ダウンロード付き】パーフェクト攻略IELTSリスニング 新装版

リスニングで出題される問題形式の解説から、問題演習まで一冊で対応できるテキストです。頻出している12分野が厳選されているので、効率よく対策できます。主にIELTSスコア6.5から7.0を目指す人におすすめです。

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IELTSのリスニング対策おすすめサイト


◾️VoiceTube

VoiceTubeにはIELTSに関する攻略動画が多くあります。リスニングに特化した動画も多く、全て英語なのでリスニング対策としても最適です。

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◾️TED-ed

TEDの中でも「TED-ed」は、教育者や学生を対象としたビデオで学術的なものが多くあります。特にIELTSリスニングのパート3と4は、学術的な内容なのでTED-edの動画を対策として利用するのも良いでしょう。

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まとめ

IELTSリスニングの概要や対策方法について解説しました。音声が1度しか流れないことと、比較的長めの音声を聞かなくてはいけないので集中力が鍵となります。IELTS全体で考えると、リーディングとリスニングが得点源になるのでしっかり対策して目標スコアを目指しましょう!


 

ライター コンテンツ監修者:Eri

留学経験なしで英語を習得した純日本人。英会話スクールとオンライン英会話スクールの両方で勤務し、生徒への学習アドバイスや外国人講師の採用を経験。長年の英語学習業界の経験と自身が英語を習得した方法やコツを元に、英語学習ライターとして活動中。

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