Bring と Take の違いって?使い方や例文をチェック!

最終更新日: 2024年11月18日

英語には「持つ」を意味する言葉として”Bring”と”Take”がありますよね!実は微妙な違いがあり、シチュエーションによって使い分ける必要があります。今回はこの2つの違いと、使い方について詳しく解説していきます。

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BringとTakeの違いとは?

“Bring”と”Take”は、どちらも「運ぶ」や「持っていく」という意味を持つ英単語ですが、使い方には明確な違いがあります。

  • Bring:話し手や聞き手のいる場所に物を「持ってくる」とき
  • Take:話し手や聞き手のいる場所から物を「持っていく」とき

それでは詳しく解説していきます!

Bring


“Bring”は、話し手や聞き手のいる方向へ物や人を移動させる場合に使います。この単語は「こちらに持ってくる」というニュアンスを含み、相手の視点に立った行動を表します。

1. 会話の中心地に何かを運ぶとき

「会議に資料を持ってきて」など、目的地が話題の中心地である場合
例文: Can you bring the report to the meeting tomorrow? (明日の会議に報告書を持ってきてくれる?)

2. 話し手または聞き手がいる場所に向かう行動

「水を持ってきてほしい」など、受け手が待つ場所へ向かうイメージ
例文: Please bring me some water from the kitchen. (キッチンから水を持ってきてくれる?)

3. 物理的な移動だけでなく感覚的・抽象的な移動

喜びやアイデアをもたらすなどの「感覚や抽象的なもの」の移動
例文: This book always brings me happiness. (この本はいつも私に幸せをもたらしてくれる。)

Take


“Take”は、話し手や聞き手のいる場所以外の方向へ物や人を運ぶ場合に使います。何かを「向こうに持っていく」という意識が込められています。

1. 会話の中心地から何かを運ぶとき

「この書類をクライアントに持っていって」など、目的地が会話の中心地から離れている場合
例文: Please take these documents to the client’s office. (これらの書類をクライアントのオフィスに持っていってください。)

2. 話し手や聞き手から遠ざかる行動

「ゴミを外に持っていって」などの移動
例文: Could you take the trash out to the bin? (ゴミを外のゴミ箱に持っていってくれる?)

3. 情報や考えを誰かに伝える場合

例文: She took her ideas to the manager for approval. (彼女はアイデアを承認のためにマネージャーに伝えた。)

BringとTakeのよくある間違い

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“Bring”と”Take”のよくある間違いを紹介します。

1. 話し手や聞き手の位置を意識していない


<間違った使い方>
Can you take the book to me? (私のところに本を「持っていってくれる?」)

<正しい表現>
Can you bring the book to me? (私のところに本を「持ってきてくれる?」)

→「私」がいる場所に「本が来ること」を意識しているため”Bring”が適切です。

2. 相手の視点を考えていない


<間違った使い方>
Please bring this package to the post office. (この荷物を郵便局に持って「きて」ください。)

<正しい表現>
Please take this package to the post office. (この荷物を郵便局に持って「いって」ください。)

→荷物は「話し手から郵便局へ移動する」ため”Take”が適切です。

3. 動作の方向性が曖昧な場合


<間違った使い方>
She asked me to take the document to her office. (彼女が私に「彼女のオフィスに」その書類を持っていくように頼んだ。)

<正しい表現>
She asked me to bring the document to her office. (彼女が「彼女のオフィスに」その書類を持ってくるように頼んだ。)

→”Take”を使うと、「話し手」が書類を他の場所に移動させる意味になります。しかし、「彼女のオフィス」という目的地が彼女の視点における”Bring”の行為(自分の場所に来る)にあたるため、この場合は”Bring”が適しています。

BringとTakeの例文

それぞれ例文で確認していきましょう!それぞれ5つずつ紹介します。

Bring


1. Please bring me a glass of water.

水を1杯持ってきてください。

2. Can you bring your laptop to the meeting tomorrow?

明日の会議にノートパソコンを持ってきてくれる?

3. The storm will bring heavy rain this evening.

嵐が今夜、大雨をもたらすでしょう。

4. Don’t forget to bring your passport when you travel.

旅行するときはパスポートを忘れずに持ってきてね。

5. This movie always brings tears to my eyes.

この映画を見るといつも涙が出る。

Take


1. Can you take these books back to the library?

これらの本を図書館に返してくれる?

2. Don’t forget to take your umbrella with you.

傘を持っていくのを忘れないでね。

3. I’ll take the dog for a walk.

犬を散歩に連れていくよ。

4. She took the kids to the park.

彼女は子供たちを公園に連れていった。

5. The delivery man will take the package to your house.

配達員がその荷物をあなたの家に届けます。

BringとTakeを使ったフレーズ

覚えておきたい”Bring”と”Take”を使ったフレーズを5つずつ紹介します。

Bring


1. Bring up(話題に出す、育てる)

例: She always brings up interesting points during discussions. (彼女は議論の中でいつも興味深い点を挙げる。)

→会話や議論で新しい話題を提示する際に使われます。また、「育てる」という意味でも使います。

2. Bring about(引き起こす、もたらす)

例: The new policy brought about significant changes in the organization. (新しい方針が組織に大きな変化をもたらした。)
→何かを原因として結果をもたらす場合に使います。

3. Bring in(導入する、稼ぐ)

例: The company decided to bring in new technology to improve efficiency. (会社は効率を上げるために新しい技術を導入することを決めた。)
→新しいものを採用する、利益などをもたらすという場合に使います。

4. Bring it on(かかってこい!)

例: If you think you can beat me, bring it on! (もし私に勝てると思うなら、かかってこい!)
→自信を持って挑戦を受け入れるフレーズで、カジュアルな場面で使います。

5. Bring to light(明るみに出す、暴露する)

例: The investigation brought to light several hidden issues. (調査によっていくつかの隠れた問題が明るみに出た。)
→隠されていた事実や真実を公表する際に使います。

Take


1. Take off(離陸する、成功する)

例: The plane took off on time despite the bad weather. (悪天候にもかかわらず、飛行機は時間通りに離陸した。)
→物理的な離陸や、ビジネスやキャリアが急成長することを意味します。

2. Take care of(世話をする、処理する)

例: Could you take care of my dog while I’m on vacation? (私が休暇中、犬の世話をしてくれませんか?)
→人や物、状況を注意深く見守ったり管理したりする行為を指します。

3. Take advantage of(利用する、悪用する)

例: He took advantage of the sale and bought a new TV. (彼はセールを利用して新しいテレビを買った。)
→機会を上手に活用する場合や、不公平に利用する場合に使われます。

4. Take over(引き継ぐ、支配する)

例: She will take over the project after her boss retires. (彼女は上司が引退した後、そのプロジェクトを引き継ぐ予定だ。)
→責任や役割を引き受けたり、会社などを買収する意味。

5. Take up(始める、取り上げる、占める)

例: I’ve recently taken up painting as a hobby.(私は最近、趣味として絵を始めた。)
→新しい活動を始めたり、スペースや時間を占めることを表します。

BringとTakeの過去形と過去分詞


BringとTakeの過去形と過去分詞をチェックしてみましょう!

Bring


  • 過去形: brought

She brought me a cup of coffee. (彼女は私にコーヒーを持ってきてくれた。)

  • 過去分詞:brought

The documents have been brought to your office. (その書類はあなたのオフィスに届けられています。)

Take


  • 過去形: took

She took the children to the park. (彼女は子供たちを公園に連れていった。)

  • 過去分詞: taken

The package has been taken to the post office. (その荷物は郵便局に持っていかれました。)

BringとTakeに似ている英単語

Bring


1. Carry:持ち運ぶ、手に持って移動する

例文: Can you carry this box upstairs? (この箱を上の階に運んでくれる?)
→”Bring”は話し手や聞き手に向かう動き、”Carry”は「運ぶ動作自体」を強調します。

2. Fetch:ある場所に行って、何かを取ってきて持ち帰る

例文: Could you fetch my glasses from the living room? (リビングから私の眼鏡を取ってきてくれる?)
→”Fetch”は「行って戻ってくる動作が含まれる」点で”Bring”と異なります。

3. Deliver:目的地や人に何かを正式に届ける

例文: The courier will deliver the package tomorrow. (配達員がその荷物を明日届けます。)
→”Deliver”は、主に「配達や公式な届け物」を指します。

Take


1. Move:物や人を別の場所に移動させる

例文: Please move the table closer to the window. (テーブルを窓の近くに移動させてください。)
→”Move”は、単純に位置を変える「動作全般」を指します。

2. Transfer:人や物を別の場所や状況に移動させる

例文: She transferred her files to a new folder. (彼女はファイルを新しいフォルダーに移動しました。)
→”Transfer”は、具体的な物理的移動やデータなどの「非物理的移動」を指します。

3. Transport:大規模または遠距離で物を運ぶ

例文: The goods were transported by truck. (商品はトラックで運ばれました。)
→主に距離や規模を意識した移動で使います。

4. Send:手紙やメール、物を人や場所に送る

例文: Can you send me the document by email?(その書類をメールで送ってくれる?)
→送り出す動作が中心で、話し手の位置に戻る動きは含みません。

まとめ

今回は似ている”Bring”と”Take”の違いについて解説しました。この2つの単語を使いこなして、よりナチュラルな英語を話せるようになりましょう!

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コンテンツ監修者:Eri

留学経験なしで英語を習得した純日本人。英会話スクールとオンライン英会話スクールの両方で勤務し、生徒への学習アドバイスや外国人講師の採用を経験。長年の英語学習業界の経験と自身が英語を習得した方法やコツを元に、英語学習ライターとして活動中。

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