“select” “choose” “pick”の違いは?「選ぶ」意味する英語の正しい使い方

最終更新日: 2020年06月18日

「select」「choose」「pick」3つの英単語
同じ「選ぶ」という意味ですが

意味合いと使い方は若干異なります!
どんな時に使い分ける必要があるのか
ネイティブはどのように使うのかご紹介!

select, choose, pick, 違い, 意味

「選ぶ」を意味するChooseとSelectとPickの正しい使い分けと違いとは?

中学生で習う「選ぶ」を意味するchooseやselectやpickですが、正しい使い分けと違いを理解するのって意外と難しいですよね。今回はchoose、select、pickの正しい使い方と違いをご紹介します!

好みや主観に基づいて選ぶ「choose」

全ての選択肢をよく考慮した後、自分が希望するものを選ぶ、自分の判断や意見に基づいて選ぶ意味合いが強い表現です。

choose は like(好き)や prefer(好む)などのニュアンスを含むため、「choose A over B(BよりAを選ぶ)」や「I choose to do(私は〜することを選ぶ)」などの表現ができます。

I chose this car because it has good mileage.
この車を選んだのは、燃費が良いからです。

I can’t choose! They both look really good!
選べない!どちらもすごく良さそうだよ!

I chose to move to Tokyo because there are more job opportunities.
就職の機会がより多くあるので、東京に引越しすることにした。

choose は decide(決める)に近い意味にもなり得る

choose は 実質 decide(決める)に近い意味にもなります。例えば「名前を決める」は英語で「choose a name」と言えますが、この場合は頭に浮かぶ無数の名前から「選ぶ」という意味で choose を使っています。

We chose(decided) Marly as the name for our new puppy.
私たちは新しい子犬の名前をマーリーに決めました。

Have you chosen(decided) what you want to eat for dinner tonight?
今夜夕飯に何食べたいか決めた?

\ 「 choose 」 がどう使われているか聞いてみよう!/

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最適なものを慎重に選ぶ「select」

choose よりフォーマル且つ慎重な意味合いが強まり、日本語の「選択する」に近いでしょう。全ての選択肢の中から最適なものを選び出すことを表します。

一般的に選択肢が3つ以上あるときに用い、受動態の be selected の形で表現することが多いです。

Japan was selected as the country to hold the 2020 Olympics.
日本は 2020 年オリンピックの主催国として選ばれた。

Please select a language.
言語を選んでください。(モニターに表示される言語選択)

ただし、select は random(ランダム、無作為)と一緒に用いると、「慎重に選択する」という意味合いは失われ、「(用意されたリストなどから)無作為に選ぶ」という意味を表します。

In a jury trial, citizens are randomly selected and summoned at court.
陪審員裁判は、市民が無作為に選ばれ、裁判所に召喚される。

select は通常、リストなどが用意され、目の前に物体としてある候補・選択肢の中から選ぶ際に select が使われます。

choose と select を使い分ける例としては、以下のような状況が考えられます。

それぞれ色が赤色、黄色、青色の異なる3つのボールがあるとする。

状況1)最も青いボールを選ぶ。
“select” the blue ball

状況2)最も明るいと思う色のボールを選ぶ。自分は(主観的に)赤色が明るいと思う。
“choose” the red ball

サクッと直感で選ぶ「pick」

大して重要でない選択を伴う際、深く考えずに直感的に選ぶことを表します。カジュアルで少しくだけた表現です。

I’ll show you a magic. Pick a card.
マジック見せてあげる。カードを選んで。

Pick a number from 1 to 100.
1 から 100 までの中で一つ数字を選んで。

Just pick any color! They won’t know the difference.
何色でもいいから早く選んで!誰も違いなんてわかんないから。

「好き嫌いが多い」は picky と言います。食べ物の好き嫌い以外にも使うことができます。

Stop being so picky!
そんな細かいことにこだわるなよ!

I’m very picky about who I make friends with.
私は友達になる相手選びに好き嫌いがある。

I was a picky eater when I was a child.
私は子供の時食べ物の好き嫌いが多かった。

「ピックアップ」は「選ぶ」ではない。

ちなみに、日本人が「取り上げる、厳選する」という意味でよく口にする「ピックアップ 」は英語表記すると pick up ですが、本来「選ぶ」という意味はなく、「拾い上げる、拾う」や「(スキルなどを)身につける」などの意味を表すので注意が必要です!「(複数の選択肢から)選び出す」を言いたい場合は、 pick out を使います。

「選ぶ」
× pick up

○ pick out 

I picked up a book to read.
私は読む本を拾い上げた。

I picked out a book to read.
私は読む本を選んだ。

\「 pick 」がどう使われているか聞いてみよう!/

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最後に3つの単語の違いをまとめておきましょう。以下の意味合いの違いを覚えておくと、それぞれのイメージがつきやすいです!

choose – 好みや主観に基づいて選ぶ

select – 最適なものを選択する

pick – サッと直感的に選ぶ

 

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文/ Leonard
画像/Steve Johnson, CC Licensed

 

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