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書けない英語は話せない
書けないことは話せません。話せることは書くことができます。
書く時は頭の中の知識をフル活用し、主語を置いて、動詞を置いて…と考えながら英文を作っています。一方で話す時はどうでしょうか?一回ずつ辞書を引くことはありませんし、ゆっくりと考えている間に会話はどんどん先に進んでいきますよね。話す能力は書く能力とは若干異なりますが、少なくとも文章を自分で作り出せなければ話せるようになるのは難しいのが実情です。
なぜ英文法は難しい?日本語との違いは?
① 英語特有の配置ルール= 5 文型が染み付いていない。
「それやってくれない?」
この一言を例にとってみましょう。日本語ネイティブの皆さんであればこれが同僚や友人にちょっとお願いしているシチュエーションであるとすぐに分かったでしょう。英語であれば、
Will you do it?
やってくれるかな?
It would really help if you could do it.
やって頂けるのなら本当に助かります。
のように言います。
いずれも主語が必要となっていますね。
英語においては主語がなければ英語話者は「誰が?」となるのです。この例文のように、5 文型が英語を表現する最低限の型と言えるので、理解する必要があります。
② 構文への理解が不十分
Heterosexual couples take it for granted that they can get married anywhere.
異性カップルはどこでも結婚できるのが当たり前と思っている。
5 文型や単語レベルで理解を深めていくと次は構文です。
この文章では take O granted that S + V 「O を当然だと思う」という構文から導き出されています。
こういった知識が無いとスラスラ訳すことは難しいのですが、そうなると覚えることが課題になってきますね。
覚え方のコツは、例文に構文を落とし込んでシャドーイングしていくということです。
学校の板書や参考書には、例えば
Supply A with B 「A(人)にB(もの)を供給する」
と書いてありましたが、実際これだけではわかりにくいです。 「A は人だっけ?ものだっけ?」と考えてわからなくなるのであればとても非効率と言わざるを得ません。
The government supplied the refugees with food.
政府は難民に食べ物を支給した。
実際に例文として発音しながら体に染み込ませていきましょう。
③ 単語がわからず品詞が見分けられない。
わからない単語や初見の単語が出てきても読み進められたり正解に結び付けられる人というのは品詞の理解ができている人です。
品詞とは、名詞や形容詞、動詞、副詞などの文法上の分類です。品詞を意識することで文章のまとまりを把握し、意味を掴むことができます。
品詞勉強の際にコツとなるのが接尾語を活用することです。例外もありますが、接尾語を理解することでその単語が名詞か形容詞か、あるいは動詞か副詞かをほぼ見分けることができるからです。
例えば
-tion や sion → 名詞
-ical や tive →形容詞
-ize や ate → 動詞
-ly → 副詞
だと見分けることができます。
英文法をマスターする勉強法
① 文法の勉強は参考書選びから始まっている
継続できそうだと思った文法書を選んでしっかり読み込み、理解しましょう。
文法書は各単元を理解するまでとことん読みましょう。細かく書かれていますが、文法を勉強する上で理解しておきたいのが
・自動詞と他動詞の違い
・5 文型の基本的な並び
・品詞の区別
の 3 つです。
これらの要素が派生して文法項目は広がっているため、はじめのうちに理解しておくのが良いと思います
② 人に説明できるくらいの理解を目指す。
選んだら早速日常的に継続して読んでいきましょう。理解するというのは人に説明することができている状態です。文法書の例題を勉強する時も疑問を持って確認しながら読むと理解が深まります。
③ 自分の理解度の確認のための問題演習
問題演習を解いてみましょう。文法書を理解したあとであれば解答に根拠を持って答えられるはずです。ポイントはなぜ正解し、間違ったのかを知ることです。品詞で間違ったのか語彙力なのか。はたまた慣用表現で間違っている場合もあります。
④英作文を作ってみる
文法書や問題集で出てきた文章を用いて作文をしてみましょう。名詞や時制を変えるなどしてオリジナルの作文を作ってみます。音読も非常に効果的ですので、会話のシチュエーションを想像しながらやってみてください。
ここで、2 つほど文法に関するおすすめ動画をご紹介します。文法学習のテクニックを知り、自学に役立ててみてください。
すぐに使える!英会話のための基礎フレーズ
every time S + V
「〜すると必ず…する」「〜する度に…する」と言いたい際に使える表現です。「 Whenever S + V」 と同じような使い方です。 every と time はつながっていないので注意しましょう。また、 「… every time ~」 のようにして順番を逆にしても意味は同じです。
Every time I see her, I give her a big hug.
彼女に会う時はいつもしっかりと抱きしめます。
I’m afraid ~
「〜ではないかと思う」「残念ながら〜だ」のように、遺憾・懸念を表すフレーズです。「I’m afraid that S + V」 の形や 「I’m afraid of +(動)名詞」 の形で使われます。
I’m afraid Mr. Fukushima’s not in today.
申し訳ございませんが、福島は本日休んでおります。
I never thought ~
「全く思いもよらなかった」「予想外なこと」を表現するフレーズです。「幻滅」「落胆」なども表します。
I never thought she would let me down like that.
彼女があんな風に僕の期待を裏切るとは思いもしなかったよ。
Do you mind ~ ?
「〜していただけませんか?」と相手に丁寧に依頼をする表現で、ビジネスシーンにも使いやすいです。mind は「嫌がる・気にする」という意味なので、いいですよという場合には「No, not at all 」と言います
Do you mind changing seats with me?
すみません、席を交換していただけますか?
本ブログのまとめ
今回は英語文法の学習法についてご紹介しました!英語と日本語は構造が根本的に違うのではじめは苦戦するかもしれませんが、着目する点は決まっているので記事を読んだあとに学習に生かしていただけると嬉しいです。
英会話表現などについても何となくそのまま覚えるのではなく、文法的に見るとすんなりと入ってくることもありますので、ぜひ試してみてください。
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ライター/ Shinichiro
画像/ Unsplash