最終更新日: 2025年11月27日


2009年に公開されてから、今なお“映像革命”と呼ばれ続ける映画『アバター』。壮大な世界観と、美しくてどこか神秘的なパンドラの景色に、心をつかまれた人も多いはず!この記事では、アバターの歴史やあらすじ、英語名言10選を含めて解説していきます!後半では、ストーリー理解が深まる Na’vi語 の基本フレーズも紹介するので、ぜひチェックしてください🔍
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1. 『アバター』ってどんな映画?

『アバター』を手がけたのは、映画界のレジェンド”James Cameron”監督。実はこの作品、1990年代にはすでに構想が完成していたものの、当時は「こんな映像、人類の技術じゃまだ作れない…!」と何年も温めたままにしていたそう。
その後、3D技術やモーションキャプチャ(俳優の表情まで細かく再現できる技術)が一気に進化し、ついに “パンドラ” の世界をリアルに作れるように。そこで動き出したのが『アバター』制作企画でした。制作には「20th Century Fox」が関わり、キャストにも豪華な面々が集結。
- ジェイク:Sam Worthington
- ネイティリ:Zoe Saldana
- グレース博士:Sigourney Weaver
そして公開された途端、世界興行収入歴代1位(現在もトップ) を叩き出し、映画史に名を刻む作品となりました。
2. 『アバター1』のあらすじ

舞台は2154年。地球の資源が枯渇し、人類は遠く離れた衛星「パンドラ」 へ。そこには、青い肌の先住民族 Na’vi(ナヴィ) が自然と共に暮らしています。主人公の Jake Sully(ジェイク) は元海兵隊員。事故で下半身が動かず、未来に希望を持てずにいました。
そんな彼が参加したのが「アバター・プログラム」。人間の意識を“アバター”と呼ばれるNa’viの身体にリンクし、パンドラで行動できるようになる計画です。
パンドラの森に入ったジェイクは、ひょんなことからNa’viの戦士 Neytiri(ネイティリ) と出会います。彼女を通して、ジェイクは少しずつナヴィの生き方や価値観に惹かれ、“自分はどちらの世界に立つべきなのか” という大きな葛藤に向き合うことになります。
3. メインキャラクター紹介

Jake Sully(ジェイク・サリー)
元海兵隊員で、事故により下半身不随となった青年。アバターの身体を得たことで久しぶりに自由を感じ、生きる目的を取り戻していきます。パンドラでの経験を通して、任務と良心の間で揺れ動く、ひたむきでまっすぐな主人公。
Neytiri(ネイティリ)
オマティカヤ族の族長の娘で、誇り高い戦士。厳しさの中に深い優しさを持ち、自然と生命への敬意を何より大切にしています。ジェイクを“部外者”から仲間へと導く、力強く魅力的な存在。
Dr. Grace Augustine(グレース博士)
アバター計画を率いる才知あふれる科学者。合理的で辛辣な発言も多いけれど、Na’vi文化を心から尊重する温かさを秘めています。科学と自然の橋渡し役として、物語に深みを与える重要キャラクター。
Colonel Miles Quaritch(クオリッチ大佐)
RDA軍事部隊を率いるタフで恐れ知らずの指揮官。パンドラを“危険な戦場”としてしか見ず、目的のためなら武力行使もためらわない強硬派です。その圧倒的な力と執念深さが、物語の緊張感を生み出しています。
4. 映画に実在する英語名言10選

1. “I see you.”
「あなたを理解している」
ジェイクがネイティリの教えを受け、少しずつNa’viの価値観を理解し始めた頃、ネイティリが静かにこの言葉をかけます。
ただ目に映っているという意味ではなく、“心と魂の本質を見ている” という、Na’viにとって最も深い認識の言葉。二人の関係が信頼へと変わっていく象徴的なシーンです。
英語ポイント
- “see”=「理解する」「わかる」:文化的な愛情表現にも近い。
2. “Everything is backwards now. Like out there is the true world, and in here is the dream.”
「すべてが逆だ。外の世界が本物で、ここが夢みたいだ。」
アバターの身体でパンドラを駆け巡り、自然のつながりやNa’viの生活を知る中で、ジェイクは人間世界での自分の暮らしこそが“仮の姿”のように感じ始めます。ログ映像に向かって語るこのモノローグは、ジェイクの心がどれほどNa’vi側へ傾いているかを強く示す場面です。
英語ポイント
- backwards=逆さまに
- true world=本当の世界・真実の場所
3. “Sometimes your whole life boils down to one insane move.”
「人生が、たった一度の無茶な行動にかかっていることもある。」
Na’viの戦士となるための通過儀礼として、“自分だけのイクラン(飛行生物/バンシー)”を選び、捕まえる瞬間。崖の上で風を感じながら、死と隣り合わせの挑戦に飛び込む直前に語られるこのセリフは、ジェイクの覚悟と、彼の人生が大きく変わる瞬間を鮮やかに描き出します。
英語ポイント
4. “This is how it’s done. When people are sitting on something that you want, you make them your enemy.”
「これが現実なんだ。欲しいものを誰かが持っていたら、そいつらを敵にする。」
アバターを通してNa’viの文化に触れたジェイクが、人類側が資源“unobtanium”を手に入れるためにNa’viを追い出そうとする姿勢を見て、皮肉と怒りを込めて語るシーン。“利権のためなら相手を敵とみなし、奪おうとする”という人間社会の構造を強い批判として表現した言葉です。
英語ポイント
- sit on=独占する
- make them your enemy=敵に仕立てる
5. “You are not in Kansas anymore. You are on Pandora.”
「もうカンザスじゃない。ここはパンドラだ。」
パンドラに降り立ったばかりの新兵たちに、クオリッチ大佐がパンドラの危険性を叩き込むために発するセリフ。温室のような地球の環境はもう通用しない、ここでは毎秒が“生存競争”になる、と突き放すように語る印象的な訓示です。
英語ポイント
アメリカ文化で “not in Kansas anymore”は「もう安全な日常から離れた」「未知の領域」という定番表現。
6. “Our Great Mother does not take sides, Jake. She protects only the balance of life.”
「偉大なる母は誰の味方もしない。守るのは、生命のバランスだけ。」
ホームツリー崩壊を前に、ジェイクはエイワに助けを求めますが、ネイティリは“エイワは善悪ではなく生命の均衡を守る存在”だと語ります。自然は誰かを特別扱いするわけではなく、すべての命のバランスが保たれてこそ調和がある──Na’viの哲学を象徴する大切な場面です。
英語ポイント
- take sides=どちらかに味方する
- balance of life=生命のバランス
7. “You have a strong heart. No fear… but stupid!”
「あなたは勇気ある強い心を持ってる。でも…バカ!」
ジェイクが初めてパンドラの森で危険に晒された際、ネイティリは彼を助けたあと、この一言をぶつけます。ジェイクの勇気は認めつつも、知識もなく無謀に動くことに呆れ果てた気持ちがそのまま表れた、ネイティリらしい率直なセリフです。
英語ポイント
- strong heart=精神的な強さ・勇気
- ignorant(続くフレーズ)=無知
8. “I’m a scientist, remember? I don’t believe in fairy tales.”
「私は科学者よ、覚えてる?おとぎ話なんて信じないの。」
グレース博士が、Na’viの精神性や自然とのつながりについて話しているときに放つ言葉。科学で説明できないものは受け入れない、という彼女らしい現実主義を表しています。しかし物語が進むと、彼女自身が“科学だけでは説明できない現象”に直面し、この言葉が意味を変えて響いてくるのが印象的です。
英語ポイント
- fairy tales=現実的ではない話
- remember?=「わかるでしょ?」
9. “We will show the Sky-People that they cannot take whatever they want. And that this… THIS IS OUR LAND!”
「スカイ・ピープルに思い知らせてやる。欲しいものを奪えるわけじゃないって。そして、ここが…俺たちの土地だ!」
戦いの直前、ジェイクがNa’viの前に立ち、“守るべきものはここにある”と強く宣言するスピーチ。かつては人類側だったジェイクが、今はNa’viの仲間として戦うことを決意した象徴的な瞬間です。部族の戦士たちの士気を高める、熱いセリフ。
英語ポイント
- take whatever they want=好き勝手奪う
- 大文字の THIS IS OUR LAND! は感情の強さを表現
10. “That’s a demon in a false body.”
「あれは偽りの身体に宿った“悪魔”だ。」
ジェイクのアバター姿を初めて見たナヴィたちは、“人間の魂が偽物の身体に入った存在”と判断し、強い警戒心を抱きます。ツーテイがこのセリフを放つ場面は、ジェイクがNa’viから受け入れられるまでに乗り越えるべき壁の高さを象徴しています。
英語ポイント
- false body=偽物の身体(アバターへの警戒心の表現)
5. 覚えておきたい Na’vi語の基本

Oel ngati kameie(オエル・ナティ・カメイエ)
→ 私はあなたを見ている(理解している)
Kaltxì(カルツィ)
→ こんにちは
Eywa(エイワ)
→ 生命の母・自然の力
Ikran(イクラン)
→ イクラン(空を飛ぶ生き物)
Toruk(トルーク)
→ ラスト・シャドウと呼ばれる頂点捕食者
Omatikaya(オマティカヤ)
→ ジェイクとネイティリの属する部族
Skxawng(スクァウング)
→ バカ・のろま
Irayo(イラヨ)
→ ありがとう
おすすめ動画でおさらいしよう!
【映画で英語】『アバター』(原題: Avatar)公式予告編 (2009)

6. まとめ
『アバター』は、美しいパンドラの世界観やNa’viの文化、そしてキャラクターたちの成長と葛藤が丁寧に描かれた作品です。映像の壮大さだけでなく、環境・共生・アイデンティティといったテーマが深く織り込まれており、公開から時間が経った今でも多くの人の心をつかみ続けています。また、本編には印象的な英語表現が多く登場し、名言を通して英語やNa’vi語に触れられる点も魅力のひとつです。
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コンテンツ監修者:Eri
留学経験なしで英語を習得した純日本人。英会話スクールとオンライン英会話スクールの両方で勤務し、生徒への学習アドバイスや外国人講師の採用を経験。長年の英語学習業界の経験と自身が英語を習得した方法やコツを元に、英語学習ライターとして活動中。